地理「世界の様々な宗教」

三大宗教

世界では、様々な宗教が信仰されている。なかでも、世界的に広がっている仏教、キリスト教イスラム教は、三大宗教とも呼ばれる。三大宗教には教えを書いた教典があり、仏教は「経」、キリスト教は「聖書」、イスラム教は「コーラン」が教典。

三大宗教以外にもヒンドゥ―教やユダヤ教など、特定の民族や地域と強く結び付いた、

多くの宗教が信仰されている。宗教は信仰する人々の衣食住などの生活様式や、行事や祭り、考え方などにも大きな影響を与えており、宗教の教えの違いによって、対立や争いが起こる場合もある。

人々の暮らしと宗教

キリスト教を信仰するキリスト教徒は、神とほかの人への愛を大切にする。神への祈りや聖書を読むことを大切にし、日曜日には教会に行き、食事の前に祈りをささげる人もいる。

イスラム教徒は、1日5回、聖地のメッカに向かって祈ることになっている、金曜日が休日で、寺院であるモスクに集まって祈りをささげる。イスラム教では一般的に飲食や豚肉を食べることは禁止されている。安心して食事ができるようにこうした決まりを守った料理には「ハラル」というマークが付けられている。そのほかにも寄付や断食など、日常生活の中の決まりを守りながら生活している。

仏教は、チベットから日本にかけて広がった大乗仏教と、スリランカおよび東南アジアに広がった上座部仏教とに大きく分かれる。タイは上座部仏教の国で、結婚式も仏式で行うなど、生活の中に仏教が根付いている。日常的に僧侶に寄付をすることも一般的。

ヒンドゥー教は、インドの80%以上の人が信仰してる宗教。ヒンドゥー教では、牛は神の使いとされ、ヒンドゥー教徒は牛肉を食べない。殺生をきらう宗教のため、肉や魚を食べない人も多くいる。また、聖なる川であるガンジス川には沐浴する巡礼者が多く訪れる。